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「医学的診断と管理」
「きこえ」の低下には、治療可能な病気が隠れている場合があります。まずは日本耳鼻咽喉科学会認定の専門医が、鼓膜や耳の奥の状態を医学的に診断します。 その上で、補聴器が必要な場合には「補聴器適合判定医」として、EBM(医学的根拠)に基づいた機器選定と調整を管理・指導します。
真珠腫性中耳炎や慢性中耳炎の手術後(外耳道形成術後など)の耳垢清掃や定期チェック。
術後耳へのREM(実耳測定): 手術によって形が変わってしまった耳は、通常の計算式では補聴器が合いません。鼓膜の直前で実際にどれくらいの音が入っているかを科学的に測定し、最適な調整を行います。
治りにくい中耳炎(好酸球性中耳炎や癒着性中耳炎など)の長期管理と、聴力温存のための治療。
耳鳴り・めまいケア
TRQ(耳鳴苦痛度評価)を用いた評価と、補聴器を用いた音響療法(TRT)による緩和。
聴覚に関連する平衡機能チェックと生活指導。
「エビデンス(客観的根拠)の見える化」
「検査の電子音は聞こえるのに、会話が分からない」。このギャップを埋めるため、当院では感覚ではなく、「エビデンス(数値的根拠)」で補聴器の効果を可視化します。
耳の形状は一人ひとり異なります。当院ではマイクを耳の穴に入れ、「鼓膜の直前で音がどう届いているか」を物理的に測定します。この結果を「スピーチマップ」として画面に表示し、ターゲットゲイン(医学的に必要な音量)に対して足りているかを、患者様と一緒に目で見て確認します。
ISTS・ILTASSによる実証 〜「言葉」を聞くために〜日常生活の「会話」や「雑音」を再現した国際基準音源(ISTS/ILTASS)を使用し、「騒がしい場所で本当に言葉が聞き取れるか」を検証します。感覚任せにせず、確かなデータに基づいて調整を行います。
科学的・実践的な補聴器選定
「聴力」に合わせることは大前提ですが、それだけでは不十分です。当院では「認知機能(脳の処理能力)」と「手先の巧緻性(指先の器用さ)」を評価し、ご本人が毎日ストレスなく使い続けられる機種・形状を提案します。
脳が無理なく言葉を処理できる範囲での音量・音質調整(フィッティング)を実施。
作業の巧緻性(こうちせい)評価指先の動きや視力を確認。「小さな電池の交換は可能か?」「充電式が望ましいか?」「着脱しやすい大きさか?」を見極めます。
最適な形態と機能の提案上記評価に基づき、無理なく扱える形態(耳あな型・耳かけ型等)や、操作の複雑さを排除した機能を選定し、各種行政書類(意見書等)の作成まで完結させます。
補聴器メーカーと密に連携し、最新機器の試聴が可能です。単に価格だけで選ぶのではなく、不適切な補聴器を使うことによる「人生の機会損失(コミュニケーションの断絶や認知機能への影響)」と「金銭的コスト」のバランスを考慮し、専門家として最適な選択肢を提示します。
「リハビリテーション・トレーニング」
補聴器装用はゴールではなく、スタートです。当院では言語聴覚士等の専門職と連携し、EBMに基づいた「きこえのリハビリテーション」を実施します。 適切な音刺激とトレーニングを継続することで、聴覚中枢(脳)を活性化させ、聞き取り能力の向上と認知機能低下の予防(認知症連携)を目指します。
(脳と耳のトータル評価)
「難聴」は認知症の最大のリスク因子です。当院では補聴器適合を行う前に、認知機能や脳の状態を詳細に評価します。
MMSE(ミニメンタルステート検査)、HDS-R(長谷川式認知症スケール)など、必要に応じたスクリーニング検査を実施。
画像診断連携(MRI)近隣提携クリニックにて頭部MRIを撮影し、脳萎縮や脳血管疾患の有無を確認。
生活機能・フレイル評価身体的・社会的フレイル(虚弱)のチェックを行い、難聴が生活の質をどう下げているかを可視化。
(受験・資格・各種申請)
当院は、数多くの耳科手術・人工内耳手術を手がけてきた経験豊富な医師による診断のもと、日本国内の聴覚に関わる公的な書類・診断書の作成が可能です。 小学校高学年(10歳前後)の受験配慮から、就労、そしてご高齢の方の福祉制度まで、患者様のライフステージと権利を守るための手続きをサポートします。
対応書類一覧

